アサンポの詩

アサンポの詩

曇天の朝、

グラウンドの淵のある桜の葉が風になびき

地面にぱらぱらと褐色の葉をまき散らす

秋だな、まさに晩秋の風情、

近くの山は紅葉しつつある山肌

ひび変化する季節にますます秋の旅愁を思う

旅なら最高の季節なのだが、

それも、今はままならぬ、

以前は秋になると紅葉に心が躍り、

近くの紅葉の名勝を探し回る日々なのだが、

今のこの虚しさに、秋の感じが

重なり心細い秋の早朝

朝虫はほぼ見えず、

アサンポの詩