これは何だ、第二創業期、役員間の衝突


第二創業期、 経営陣の葛藤

エンボス加工、塗料メーカ、コイルメーカの選択

 

⑪-30


 創業から20年以上経過すると、マンネリは目に見えるのです。


特に、創業者は、個性の塊であり、それを組織にねじこめば、


必ず対立が生じます。


  でも、力関係で、トップが勝、すなわち、その方向で決まるのです。

市場は、変化しているのですが、住宅関係は、意外と息が長いのです。

 そのため、建材の流れの変化が読みにくいのです。

特に、新参ものは、窯業系であり、従来の技術と無関係に開発が進むのです。


 それは、単に、市場の要望を窯業系で満たすには?


それは、質感と深いほりの模様、厚さの特徴など、それに色彩の豊富さも加味されたのです。


 まさに、絵巻です。

 創業者は当然にデザイン感覚に敏感であり、その変化を見逃すはずがなく、それなら

金属に深いエンボス、塗料による質感、色彩感、立体感などを感じさせる化粧面の開発へ


大きく舵を切り指令を出したのです。

 そのため、塗料メーカの選択、コイル(0,27かた0,5mm)位のうす鉄板に、深さ0,5mm位の


凹凸エンボスを連続的に形成するエンボスローラの開発です。

 これには、化学班、技術班を総括うする役員は、到底無理ですと感想を述べたのですが、


[やってみなはれ]の言葉の如く、実行に移す以外に手段がないのです。

 金属の弱点のサビ、模様の淵のぼかしなど窯業系と異なる弱点を露呈するのですが、

それもデザイン優先で商品化するのです。

勿論、化学班、技術班は、対候性の促進試験なども、すぐに実施したが、いい結果は?

 でも、デザイン優先で商品化は進むのです。

金属板の加工性と塗料の改良などあるいは塗料の後塗なども加味してそれらの弱点を改良していったのです。


 その意味では、開発品の初期のモノは、品質において若干悪いのです。

それは、コストで面倒見ているはずです。

あなたは、開発を推し進めますか?