ミラクル情報局 、景観と屋根、美の原点
⑪-9
ミラクル情報局
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景観と屋根
第二創業で万を期しての新規参入である屋根分野は、前にも説明した如く、非常に複雑で地域性、歴史、伝統など混ざり、それに気候も
直結した歴史の重さもあるのです。
その中でも、今も維持しているのが、陶器瓦の建造物です。
城や、歴史的建物、あるいは海岸縁、瓦の産地(名古屋)などであり、施工職人とも連動するのです。
このエリアには、金属屋根材は参入できないのです。
それは、素材が醸し出す雰囲気などの景観が、金属屋根には無理があります。
金属屋根の特徴を生かした屋根材が、最適市場なのです。
それは,汎用品(量産可能)、施工が容易、コストが安価、耐久性がある。
更には、構造が単純であり、防水、取り付け金具などの付属品が少ない。
屋根の形状に左右されない。どのような屋根(4つ屋根、切り妻、入母屋、片流れ)などにも採用できる。
もっと簡単に言えば、切った張ったが容易であり、施工が早く、熟練も必要なく、板金屋でなく、大工さんでも施工できる。
それに、上に書いたような特性から、災害などの緊急対応商品でもある。
災害時の建物の、防水、施工スピードなど危機的環境にマッチした商品なのです。
それは、金属屋根材の定尺材であり、運搬、施工、搬送などの便利である。
さらに、最大の特徴は、コストが安い。瓦などは、約10倍位するでしょう。
建物全体にしめる原材料費は、半分以下であり、その範囲になければ、市場でのヒット性は?
耐久性も価格:商品で決まるのです。
あなたは、どちらを選択しますか?
第二創業、屋根材のデザイン
⑪-8
第二創業、屋根材のデザイン追求の原点
それは、屋根を観察すると、よくわかります。
1、歴史的な建造物は、重厚であり、かつ見せるを重視した建物が多い、
特に、神社仏閣は、その際たるものです。
姫路城、大阪城、熊本城など城は、デザインと戦争への防備を組み合わせた構造と、
外観がまた、ひときわ目立つ建物と屋根です。
2、建造物は、政治と祭りごとなどシンボルマークの役割を持っているのです。
しかも、複雑に建込、屋根も、曲線の連続です。
これは、最高の美の追求なのです。
曲線は、
これは、女性のふくらはぎに原点が有るのだそうです。
何所を見ても、直線部分がなく、曲面の連続です。
熊本城、姫路城など多数の城のデザインを観察すると、まさに
説明を要さないのです。
例の、創業者でトップは、この曲線美にあこがれ、神社仏閣へぬめり込、採算ど返しの建物を
追求する羽目になり、これは、この事業から撤退するしか道がないと判断したのです。
それが、外装材へのチャレンジでした。
しかし、やはり、曲線美へのあこがれは、あきらめることができず、安定、成長経営が持続するこのタイミングで
屋根材へ舵を切ったのです。
良く、東京へ出張すると、電車等の駅の階段では、女性の後ろのふくらはぎをよく、無断で撮影していました。
これは、曲線美の原点は、この部分位あるのだと、口癖でした。
言われれば、よく理解できます。
銀座のクラブ
ココでも、この探究心は収まらず、ホステスのスカートをまくりあげ、パチッと撮影するのです。
これには、ホステスも悲鳴を上げていました。
でも、ここまでやれる人は、めったに見られないのです。
あなたの美の原点は?
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第二創業スタート、コストと高級感のバランス
⑪-7
第2創業スタート、コストと高級感のバランス
これは、どのような商品でも、必ず突き当たる課題です。
勿論、コストアップが容易なら簡単ですが、コストのわりに、高級感をえる手段が、問題なのです。
如何に投資したコストより商品が高級に見えるのかです。
それは、色とか、塗膜(樹脂の種類)とか、膜厚、金属素材の板厚、エンボス等の有無や、凹凸の有無など
すべてコストに直結するのです。
でも、コストの割に高級感が得られる手段もないわけでなく、その選択肢の幅が開発の違いにもなるのです。
この時は、樹脂メーカと鋼板メーカとのタッグや新規商品なのでその評価が、それにマッチしたモノであれば、
コストを気にしない顧客もいるのです。
この顧客のターゲットを何所におくかも、大きな課題なのです。
それは、商品開発での戦略と戦術の有無なのです。
開発の視点
1、一般的な製品の金属屋根材
これは、汎用品であり、高級感より性能重視の商品です。
例えば、
①耐候性?
②赤さび保証は?
③用途限定は?
④納期は、
⑤連結構造は
⑥防水性は?
⑦耐風圧は?
⑧施工能率は?
⑨熟練度の有無は?
⑩在庫?
などです。
これに対して高級品は?
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第2創業、屋根と景観
⑪-6
第二創業とチャレンジの意味、景観と屋根
まさに、万を気してのチャレンジです。
トップは、長年の夢である屋根についにチャレンジしたのです。
それは、この市場の厳しさを一番熟知しているからこそ、これまでチャレンジしてこなかったからです。
其れなのに、なぜ、この時期に危険きわまりない分野へのチャレンジなのか?
千歳一隅のチャンスと見た。
それは、このチャンスを逃して、チャレンジする時が来ないかもと予測されるからです。
理由は、
①年齢的な制限がある。(この時、65歳)
②企業の経営が成長過程にあり、開発に予備的な余裕があり、最悪の失敗も経営にほとんど
痛手がない。
③人材もそろっており、関係者の協力も可能な環境、
④市場がコストとシンプルさを要求し、しかも、施工性も素人でも可能は屋根材の発想がある。
⑤ライバルの業界であるが、その流れは、マスコミや業界誌の関係社から真の情報が入手できる。
⑥、自社の市場の延長線でも販売可能な商品である。
など、知名度と販売力で市場のある程度のシェアが確保できると予測できたのです。
いざ商品開発へ
この市場は特異な要素が多く、一概に市場を特定することもできず、また商品群を絞り込むこともできないのです。
それに、周りとの環境と景観が絡む、地域性の課題も含まれるのです。
特に、屋根の形状は、建物全体のイメージを一気に決めるのです。
それは、歴史的な建造物からだれでも理解できる屋根がシンボルなのです。
ここに至ると、素人なのか玄人なのか?
まさに、商品の選択に、建物自体のイメージと地域のイメージと景観とがバランスする
商品であるとようやく理解できるのです。
歴史的な建造物、神社、仏閣などは、屋根がすべてのイメージを決定づけているのです。
それは、職人のレベルを超えており、デザイン性の追求が決定的な違いです。
この両域には、職人では?
それを、度のレベルで妥協するのか?
デザインにうるさいトップからすれば、まさに悩みの種です。
あなたは、この屋根の商品がいかに、いろいろな要素とかかわる複雑な商品である
ことを理解できますか?
第二創業、鬼門分野への商品へチャレンジ、背景をみる参謀役
⑪-5
第二創業とトップの観察、
参謀役の解析力は、未来を未来の予測が最大のチーカーラ。
トップは、ついに鬼門の屋根分野へ舵を切ったのです。
これは、敢えてチャレンジしたのです。
それは、屋根を知り尽くしているトップであるが故、この分野への参入を躊躇していたのです。
即ち、先日も書きましたが、
重要な視点
①建築物のシンボルが屋根です。残念ながら壁でないのです。
②建物の面積の中でおおきなのが、屋根面積です。(平面の1,5倍以上)
③歴史がバックにある。
④地域性が大きくかかわる。
⑤気候でも、海岸縁と山地と雪国とでは、その屋根の構造が大きく異なり、その地域の特性にマッチした構造が
最優先されるのです。
特に、雪国でも、豪雪地帯、大雨地域など気候の要素が1つ違ってもその構造が全く異なるのです。
また、台風等の通過地域では、防風対策と防水対策と、強度など、いろいろな要素が重なるのです。
⑥最後に景観と構造と形状とコストが総括的に絡むのです。
これらの要素を総合的に判断された結果が、現在の地域で普及している屋根材のです。
この総合的な背景のある、屋根分野は、一筋縄で雅解決できない課題の山なおです。
ここの矢を放ったトップの決断は?
あなたは?
それは、いても立ってもいられず、見切り発車の感覚です。
それは、参謀役の立場での観察が、今後の研究開発に大きく関係するからです。
時には、。やむに已まれず見切り発車も研究開発には、タイミングが有るのだと。
この感覚は、大いに見習うべきことなのです。
見切り発車は?
ただし、これは許される条件があります。
それは、
①本業が順調であり、万一の失敗でも経営に打撃を与える投資でない。
②トップがどうしてもチャレンジしたい分野であるかないか?
③メーカの地域で試作とサンプル施工が可能であり、デザイン事務所、設計事務所などの連携が可能なのか?
④経営的には、あくまでも研究開発のチャレンジレベルの人的、資金的投資である。
⑤業界に先発メーカがいるかいないか?(チャレンジする商品と類似する商品)
⑥屋根素材、役物、塗料、色彩、屋根とマッチした屋根材形状ののか?
⑦種類は、普及タイプの安価商品、高級な金属瓦風の商品なのか?その中間なのか?
⑧周りとの景観が優れているのか?ダメにするのか?
などその選択肢が多くあるのです。
それでも、チャレンジする価値があるのか、ないのか?
これは、後は市場予測だけです。
でも、この決断は、20年後には、正解であると判断できるのです。
それは、東北の大震災などの自然災害の時に、この簡易な取り付けで施工容易な屋根が
急場しのぎに大いに役立たのです。(これは予測外です。)
さて、屋根と景観に関しては、次回に回します。
ターさんの勝手な情報局、第二創業、鬼門の屋根分野へのチャレンジを決断
⑪-4
第2創業、鬼門の屋根分野へチャレンジを決断
この屋根分野の市場は、個性豊かな市場です。
それは、地域性、歴史、伝統、屋根材の産地など、要素が複雑に絡み、市場規模は、大きいのですが、
種類が多数あり、1屋根材の市場としてはそれほど大きいといえないのです。
全国市場は?
しかも、地域によって、海岸縁と山地でも違うし、建物の構造とも大きく関係するのです。
それに、金属屋根材は、歴史的にも浅く、瓦やかやぶきなどの、木端、セメント瓦などと多種類が入り混じり、
まさに、市場は細切れの状態なのです。
そこに、金属屋根材が新規参入するのですから、それなりの覚悟が必要なのです。
金属屋根材は、現場成形の安価な長尺屋根材、神社などの銅屋根、定尺屋根材、金属瓦、アルミ金属瓦など
があり、それも地域で市場を確保している感じです。
ならば、どの市場へ参入するのか、市場の特定(ターゲットの確定)をすべきなのです。
住宅メーカは、コロニアル(セメント系でクボタ製)で木端のセメント材の感じです。
勿論、安価ですし、施工も容易であり、耐久性は?でも100年くらいの品質保証は有ったのでは?
陶器瓦は、歴史と地域が明確に区分され、鋼板の金属製屋根材の市場ではなく、職人と建物と連動しているのです。
特に、海岸縁や神社仏閣、豪華な家屋、などでは、重厚性もあり、海水対策で錆の無い素材です。
特に、鋼板の屋根材は、赤さびは最大の課題ですが、それは、ガルバリュー鋼板の製品でクリアしていたのです。
アルミめっきが表面に30ミクロン塗布されており、これがガルバー効果で赤錆を防止するのです。
ただ、木口(切り口)は、防錆処理することがありがたいのです。でも、ほとんど赤さびは見られず、10年保証
持つものです。
しかし、弱点は、黒錆が出るのです。
特に、雨にさらされない箇所での使用、例えば、玄関の天井などに使用すると、黒錆が早い場合、数年で現れるのです。
でも、赤さびでないので?
これは、メーカもいろいろな場所での耐候性試験(露出)でも、わからなかった現象でした。
それに、金属瓦などは、400トンとかそれ以上のプレスで一気に、プレスするので
鋼板への応力が残存し、残存変形や傷があり、しかも、成形にも制限があり、厄介な製品です。
でも、金属屋根材での市場では、一応、揃える種類であり、平板の定尺屋根材と瓦屋根材などが最低の条件でした。
唯この種屋根材でも、課題があります。
①平面上のデザインでは?
②瓦屋状のまね形状では?
③色彩な、
④化粧面へのエンボスは?
⑤屋根材の上下の連結構造は、
⑥連結部材(いわゆる、役物は)
⑦施工業者の技術レベルは、板金屋でも可能なのか?
⑧4つ屋根や、複雑な屋根の形状では、隅の屋根材の形状は?
⑨屋根全体と屋根材のデザインとは?
⑩耐久性
⑪防水性(防水構造)
⑫屋根下地材は、
⑬金属瓦では桟木は?
まさに、金属サイデング材と異なる課題が山積していたのです。
其れで、市場規模は、外壁材より小さいのです。
また、この時点では、屋根材への断熱性の付加は、禁止でした。
それは人マネの製品があり、その2番煎じは?
経営哲学、人まねはしないが、眼前に迫るのです。
あなたは、どうします?
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ターさんの勝手な情報局、第二創業の商品開発、トップ鬼門の屋根材へ
⑪-3
第2の創業、トップの秘蔵の伝家の宝刀の分野へのチャレンジ
この分野は,トップにとって禁断の分野の商品であります。
理由は、
①本来、この分野でこれまでの企業経営をしてきた。
②神社仏閣の、最大の見せ場は、屋根のデザインであり、こだわりの建築様式です。
③銅屋根で培った流線型の凄さに見せられており、これを一般住宅にも持ち込むイメージ。
④価格を無視し、結果を重視うる建築物のデザイン。これは、神社仏閣の建築で現実をいやというほどに
思い知らされた赤字の体験があり、この分野のコワサが身に沁みついているから、チャレンジできなかったのです。
⑤第二創業期には、企業の体力もあり、最悪失敗しても取り返しが可能なの時期に来たと判断したのです。
⑥本来の屋根の形状(デザイン)から来る屋根とは?
これを現実の一般住宅に反映させる夢が有り、その実現に向けたチャレンジです。
⑦神社仏閣の建築を手掛けていた時期の職人のアドバイスを受けて、若い技術者に技術移転を
図れる時期と判断したのです。
⑧屋根材分野は、部材で完成するわけでなく、収め、(屋根材同志の連結や役物(特別に作る連結用部材))
などの開発も重要な要素であり、屋根全体のイメージから部材への分解であり、単体での仕上がりと大きく、イメージが異なるのです。
そこで、今回の手始めは、
①模型屋根(約10体)の製作から技術者に製造させる。
②このミニチュア屋根から屋根材のイメージで設計、製造(試作)させる。
③それも屋根のイメージからの発想した屋根材であり、その連結の部材(役物)がデザインを左右する
重要な部材である体験をさせる。
④特に、4つ屋根の時の。、隅屋根部材の納まりが、屋根デザインの全体を決める重要な部材であることの認識を差せ、その形状の価値を理解させる。
ただし、製造とコストも勘案してのデザインです。
⑤防水、防風、耐久性と耐候性のバランスの在り方など、一筋縄では解決できない課題が山盛りです。
⑥屋根下地は?
⑦屋根断熱は、?
⑧屋根裏換気は?
⑨メンテナンスは?(高所であり、外装材と違う。)
それは、部材の開発に直接関係なさそうですが、屋根材は外壁材と大きく異なるのです。
これらのことがらを熟知していたトップは、なかなかこの屋根材分野へのチャレンジを躊躇(ちゅうちょう)していた大きな理由です。
あなたは、開発前にこれらの課題がよこたわっていたらチャレンジしますか?
極めてリスクのある商品開発です。
素人では、着手すらしないかもね?
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