エッセイ ドンキーマカセ

エッセイ ドンキーマカセ

◎あなたは、下請けで一生終わるのですか?

①これには、夢で終わる。

②希望で終わる。

③正夢で成長する。


の3コースがあります。

今日は、①の[夢]で終わるに関しての事例を一つ上げます。

◎それは、先代もある親会社の下請け加工で生計を得ていた6名くらいの加工業の下請けです。

①そこで、2代目は、自社商品をと下請けの脱皮を目指す?

そこまで発想していたと思えないのだが、自社商品の開発を目指したのです。

それは、消防のホースの巻き上げ機の開発です。

勿論、同じ地域の消防団員の2代目は、この巻取り作業の厳しさを解決してやろうと、

その改良に着手して、原案を創り、試作してみたのです。
②そこで、自験的に作業すしようと思い、ホースを借りてきて実施したのですが、予想と異なり

簡単には巻き取れず、やり直しの連続でした。

其れもすべて自社での加工に固守したのです。

③この装置のキー部は、ドラムの回転と誠逆のストッパです。

④しかも、ここに最大の課題があったのですが 自社加工のレベルでは、誤差が大きくスムーズな回転と

ならず、ぎくしゃくしているのです。

⑤このドラムの課題を解決すべく、ある業者に相談して軸の回転部にベアリングと誠逆回転阻止機構を

装着することにしたのです。

勿論、コストはアップします。

⑥それに、この種装置が、やはり消防庁の各種試験をクリアする必要があり、

その受験費用の捻出ができず、この発想の具現化はここで、終焉したのです。

⑦勿論、実用新案登録は出願したのですが、ムダ金になったのです。、

◎これは、下請け企業の、泣き所の経済的な困窮です。

勿論、この種商品には、時間と公的機関の試験と認可など、ハードルが高く、

合格すれば、全国一気に広がるメリットはありますが、零細企業には重すぎた開発でした。

結論的には、下請け脱皮は、[夢]になった事例です。

その後、この2代目は色々チャレンジするが、まさに詰めが甘く、しかも、自らの身の程を知る必要があるのに

おおきな市場の商品に齧り付くことで、しかも、工場新設などの設備投資を国の補助金に乗りやってしまい、

結局、元も子もなく、ある県外の協力企業に買収され、今は、雇われ社員になり、そのうえ、病気になり、

夢もチボウモなさそうです。

∴、下請け脱皮には、それなりの覚悟と金融機関との連携が欠かせません。

次回は、下請け脱皮の希望へ、

 

プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間

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