第二創業、鬼門分野への商品へチャレンジ、背景をみる参謀役

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第二創業とトップの観察、


参謀役の解析力は、未来を未来の予測が最大のチーカーラ。


トップは、ついに鬼門の屋根分野へ舵を切ったのです。




これは、敢えてチャレンジしたのです。


それは、屋根を知り尽くしているトップであるが故、この分野への参入を躊躇していたのです。


即ち、先日も書きましたが、


重要な視点

①建築物のシンボルが屋根です。残念ながら壁でないのです。



②建物の面積の中でおおきなのが、屋根面積です。(平面の1,5倍以上)



③歴史がバックにある。



④地域性が大きくかかわる。



⑤気候でも、海岸縁と山地と雪国とでは、その屋根の構造が大きく異なり、その地域の特性にマッチした構造が


最優先されるのです。


 特に、雪国でも、豪雪地帯、大雨地域など気候の要素が1つ違ってもその構造が全く異なるのです。


また、台風等の通過地域では、防風対策と防水対策と、強度など、いろいろな要素が重なるのです。



⑥最後に景観と構造と形状とコストが総括的に絡むのです。


これらの要素を総合的に判断された結果が、現在の地域で普及している屋根材のです。


この総合的な背景のある、屋根分野は、一筋縄で雅解決できない課題の山なおです。



ここの矢を放ったトップの決断は?


あなたは?


それは、いても立ってもいられず、見切り発車の感覚です。


それは、参謀役の立場での観察が、今後の研究開発に大きく関係するからです。


時には、。やむに已まれず見切り発車も研究開発には、タイミングが有るのだと。



この感覚は、大いに見習うべきことなのです。


見切り発車は?

ただし、これは許される条件があります。


それは、

   ①本業が順調であり、万一の失敗でも経営に打撃を与える投資でない。

   ②トップがどうしてもチャレンジしたい分野であるかないか?

   ③メーカの地域で試作とサンプル施工が可能であり、デザイン事務所、設計事務所などの連携が可能なのか?

   ④経営的には、あくまでも研究開発のチャレンジレベルの人的、資金的投資である。

   ⑤業界に先発メーカがいるかいないか?(チャレンジする商品と類似する商品)

   ⑥屋根素材、役物、塗料、色彩、屋根とマッチした屋根材形状ののか?

   ⑦種類は、普及タイプの安価商品、高級な金属瓦風の商品なのか?その中間なのか?

   ⑧周りとの景観が優れているのか?ダメにするのか?


  などその選択肢が多くあるのです。


それでも、チャレンジする価値があるのか、ないのか?

これは、後は市場予測だけです。


でも、この決断は、20年後には、正解であると判断できるのです。

それは、東北の大震災などの自然災害の時に、この簡易な取り付けで施工容易な屋根が


急場しのぎに大いに役立たのです。(これは予測外です。)

さて、屋根と景観に関しては、次回に回します。